大手貴金属会社の偽の刻印が入った金の延べ棒を正規品として売却するなどし、中国籍の会社役員ら8人が逮捕された事件で、新たに金の売却グループのトップで中国籍の男が逮捕されました。 詐欺の疑いなどで逮捕されたのは、中国籍で会社役員の唐明昊容疑者(43)です。 唐容疑者は今年3月上旬、大手貴金属会社の偽の刻印が入った金の延べ棒8本を都内の業者に売却し、およそ1億2000万円をだまし取った疑いが持たれています。 先週、同様の手口でおよそ6億円をだまし取ったとして中国籍の会社役員ら8人が逮捕されていて、警視庁によりますと、唐容疑者はグループのトップで、偽の刻印をされた金の延べ棒と偽造された書類を仲間に手渡して、売却などをさせたとみられます。 だまし取った金は、唐容疑者が実質的に経営していた会社の口座に振り込まれ、その後、暗号資産に変えれていたということです。 警視庁は認否を明らかにしていません。 警視庁は今後、金の入手ルートや偽の刻印をした人物などの特定に向け捜査をする方針です。