「おまえも共犯だ」中学生から6年間続いた外部コーチからの性被害…自分を「悪者」と思い込み 被害女性(20代)が語る“魂の殺人” スポーツ界に潜む“グルーミング”

「性犯罪は魂の殺人だ」。11月上旬、20代の女性は震える声でそう語りました。部活の外部コーチから受けた被害は、中学生から大学進学後まで続きました。練習場や合宿で繰り返された暴力は女性の笑顔と未来を奪いました。一人の女性が「グルーミング」という手口で性被害を受け続けた実態を告発するため、記者会見を開きました。声を上げる勇気を持った理由とは。 「スポーツに命をかけて一生懸命頑張っている中で、気づいたら自分がグルーミングされていました」 ■「指導者が言うことは正しい」と信じて 記者会見に臨んだ女性は、自らの体験を語りました。女性は所属していた部活の外部コーチから、14歳ころから被害を受け始めました。それしてそれは、19歳まで約6年間にわたり続いていたといいます。 「指導者が言うことは正しいんだ、この人の言うことを聞いていれば、私はスポーツで強くなれるんだと思い込んでいました」 女性は当時、外部コーチからの行為に疑問を持つことはなかったと語ります。むしろ「指導者が言うことや私にすることは、私のためにやってくれている」と思っていたといいます。 ■「お前も共犯だ」と脅され続けた日々 女性はさらに外部コーチから「お前も俺も悪いんだ。お前も共犯だからこの関係がバレたら、お前ももうそのスポーツもやっていられないし、普通に生活できなくなるから絶対にこの関係をバレちゃいけない」と日常的に言われていたと明かしました。 「指導者の言うことが絶対だったので、この関係をバレたらいけないんだっていうのと、指導者が私も悪いって言うんだったら、私も悪いことをしているんだなっていう風に思っていました」 女性は「共犯」という意識を植え付けられ、自分も悪者だと思い込まされていました。そのため長い間、声を上げるという考え至ることができなかったと話します。 ■「あなたは悪くない」変えた友人の言葉 しかし時間が経つにつれ、「毎日辛いな」「私って幸せになっていいのかな」という気持ちを抱えるようになりました。

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