三重県警は、共通の知人が事件に関わっていることを友人に伝えたとして地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで署に勤務する20代男性巡査を書類送検した。巡査は所属長注意の処分を受けた。いずれも7日付。 書類送検容疑は4月3日夜、友人に電話で「うちの警察署に(共通の知人が)来ていた。逮捕とかはされていない。詳しいことは分からない」など、職務上の秘密を漏らした疑い。津地検は21日、起訴猶予により不起訴処分とした。 県警によると、巡査が知人の出頭を友人に伝えた後、友人がさらに別の友人に伝えたことで、出頭した知人の耳に入り、警察本部へ通告したことで発覚した。 巡査は調べに対し、「思わず話してしまった。個人情報を漏らしてしまい、本当にうかつだった。当事者の方に申し訳ない気持ちでいっぱい」と話しているという。 また、不適切な異性交際をしたとして本部所属の30代警部補の男女2人を所属長訓戒の処分にした。7日付。県警によると、男性が既婚にもかかわらず、2人は23年ごろから今年6月ごろまで交際していたという。9月に匿名の投書が県警本部に届き、発覚した。 山本展慶首席監査官は「重く受け止めている。規律の引き締め、再発防止に努める」とした。【長谷山寧音】