自宅で100歳の母親を殺害したとして、警視庁は25日夜、無職の渡部真人容疑者(79)=東京都町田市小川3丁目=を殺人の疑いで逮捕し、発表した。同日午後2時10分ごろ、渡部容疑者から「母を殺した。介護に疲れた」と110番通報があり、容疑を認めているという。 町田署によると、逮捕容疑は25日午後1時ごろ、町田市の自宅で、同居していた自身の母親の渡部まさこさん(100)に対して殺意をもって手段不明の暴行を加えるなどして、搬送先の病院で死亡させたというもの。母親に目立った外傷はなかった。 容疑者は「(母親の)口を押さえた」と話しているという。現場は戸建てで、2人暮らしだったといい、署が当時の状況を調べている。 近所の人は「(現場の住宅に)訪問介護の人が出入りするのは見たが、お母さん(まさこさん)は10年くらい見ていない」と話した。 容疑者については、スーパーへ買い物に行く姿を見かけたことはあるものの、「あまり話をしない人だったので、介護の話などは聞いたことがない」と語った。25日は住宅周辺に警察官が集まっており、驚いたという。取材に「お気の毒です」と話した。(奈良美里)