香港の高層住宅火災、少なくとも44人死亡 男3人を逮捕

【AFP=時事】香港の高層集合住宅で発生した火災で、これまでに44人が亡くなったと、27日早朝に消防当局が発表した。数百人が行方不明となっている。 また警察当局は、火災に関連する過失致死の疑いで3人の男を逮捕したと発表した。具体的な容疑については明かされていない。 火災は、北部大埔地区にある8棟・約2000戸からなる大規模団地で発生。修繕工事が行われていたとされ、火は設置された竹製の足場に燃え広がった。 26日午後に発生した火災は27日未明になっても鎮火していない。 香港政府トップの李家超(ジョン・リー)行政長官は、発生から約12時間経過した27日未明、火災は「徐々に制御されつつある」と述べ、8棟のうち4棟で依然として炎が確認されていると説明した。また、900人以上が避難所に身を寄せているという。 当局は火災原因の調査を開始するとともに、火の広がりを通常より早めた可能性のある外壁素材についても調査すると発表した。 現場のAFP記者によると、燃える竹からと思われる大きな破裂音が聞こえ、厚い煙が建物から立ち上り、炎と灰が空高く舞い上がっていたという。 臨時避難所の警察官は、住民が夜遅くまで不明の家族を報告しに来ていたため、行方不明者の正確な人数は不明だとAFPの取材に明かした。 住民の男性(65)は、この団地に40年以上住んでいるとし、隣人の多くは高齢で動けない人もいると話した。 「修繕工事で窓が閉め切られていて、火事に気づかない人もいた。隣人からの電話で避難を促された人もいた」とし、「財産も命も失われ、消防士まで亡くなってしまった。とても悲しい」と話した。 中国の習近平国家主席は、殉職した消防士を含む犠牲者に哀悼の意を表したと国営メディアは伝えている。【翻訳編集】 AFPBB News

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