新潟市中央区の八千代橋で落書きが見つかり、市が警察に被害届を提出しました。落書きをめぐってはことしに入って国の重要文化財・萬代橋などでも見つかっていて、市民からは治安を心配する声も聞かれました。 (リポート) 「信濃川に架かる八千代橋の下に人間の背丈ほどある大きな落書きが発見されました」 アルファベットのようなものが書かれた落書き。信濃川にかかる新潟市中央区の八千代橋です。管理する新潟市によりますと、大きさは1つにつき縦2メートル、横5メートル。11月16日に通行人から警察へ通報があり、その後、市へ連絡があったといいます。 16日に発見されたのは赤い字の落書き。さらに21日には工事業者が黄色い字の落書きを見つけました。そして26日、市が2つの落書きについて被害届を提出しましたが、裏にも紫の落書きが新たに見つかり、追加の被害届の提出を検討しているといいます。 〈市民は〉 「(人目に)つきづらいと思います。夜もけっこう暗いと思うので、なんとなくあると治安が悪いのかなと思います」 〈市民は〉 「センスあんまりいいか悪いかよくわからないし何かいてんだかよくわからない。もうちょっと別のやり方でアートなりなんなり楽しんだ方が人に迷惑かからないでいいんじゃないかと思います」 落書きをめぐってはことし3月、八千代橋の下流、萬代橋でも… (リポート) 「この萬代橋、約100年に わたりこの場所を見守ってきた大切な橋ですが、あちらご覧ください。真っ赤な、そして大きな字で落書きされてしまっています」 萬代橋は国の重要文化財にも指定されていてます。落書きが発見されたあと、神奈川県相模原市に住む当時19歳の男が文化財保護法違反などの疑いで逮捕され家庭裁判所に送致されています。新潟国道事務所によると、10月、男は修繕費全額にあたる約270万円を支払ったということです。 新潟市の中心部で相次ぐ落書き被害… 新潟市建設課は「信濃川の美しい景観を阻害されるだけでなく橋の維持管理をする上でも支障となるのでやめてもらいたい」とコメントしています。