香港高層火災、汚職絡みで8人逮捕 死者128人のうち身元不明の遺体が89体

【香港=西見由章】香港政府は28日、香港北部・大埔の高層住宅群で26日に発生した大規模火災の死者が128人になったと発表した。このうち身元不明の遺体が89体あり確認を進めている。消防隊員を含む79人が負傷。約200人と連絡が取れていないとした。28日午前、出火から約43時間でほぼ鎮火したという。 香港メディアは28日、汚職取締機関の廉政公署が外壁の改修工事を請け負った会社やコンサルティング会社の幹部ら計8人を逮捕したと報じた。 記者会見した鄧炳強保安局長によると、初歩的な検査の結果、外壁改修工事の際に窓ガラスを保護するため設置された発泡スチロールに高い易燃性が確認された。全8棟のうち1棟の低層階部分にある防護ネットに何らかの原因で引火し、発泡スチロールによって急速に延焼したとみられるという。 一方、火勢拡大の要因とみられていた防護ネットと竹製の足場については、検査で不燃性の基準に達していたと説明した。

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