ロンドン(CNN) 英ロンドンの保育所に勤務していた男が、子どもたちに対する性的暴行などの罪で起訴され、26件について起訴内容を認めた。ロンドン警視庁が3日に発表した。 発表によると、起訴されたのはロンドン北部在住のビンセント・チャン被告(45)。子どもに対する性的暴行9件のほか、子どものわいせつ画像撮影と作成など計26件の罪状について、起訴内容を認めた。PAメディアによると、量刑は1月23日に言い渡される。 起訴状が読み上げられる間、そうした画像や動画で描写された暴行のあまりの深刻さに傍聴席で泣き崩れる女性もいた。 チャン被告が逮捕されたのは2024年6月。保育所の職員から、同被告が仕事用の端末で子どもたちを撮影していると通報があった。 警察がデジタル機器28台を押収して調べた結果、子どもたちが写ったわいせつ画像や動画を大量に発見。約7年にわたってこの保育所に勤務していたチャン被告が同年9月に起訴された。 捜査の一環として警察が調べた機器は計69台に上り、保育所で子どもたちの世話をしていたチャン被告が保育所から支給されたiPadを使用して、子どもに対する性的接触の動画を撮影していたことが分かった。 チャン被告は映像を合成したり音楽を流したりして動画を加工し、同僚と共有していたとされる。 被害に遭った子どもはこれまでに4人が特定され、専門の訓練を受けた警官が保護者を訪問して情報を提供している。 チャン被告が勤務していた保育所は、その後閉鎖された。