他人に成り済まして信用情報を不正に開示させようとしたとして、警視庁国際犯罪対策課は4日までに、詐欺未遂容疑で、無職鈴木啓修容疑者(62)=相模原市緑区橋本=ら男2人を逮捕した。 認否を明らかにしていない。 逮捕容疑は、9月16~30日、クレジットカードの審査などに使われる信用情報を管理する日本信用情報機構(JICC)に対し、東京都や神奈川県に住む20~40代の男性4人の偽造されたマイナンバーカードなどを提出し、不正に情報を開示させようとした疑い。 同課によると、同容疑者らは5月以降、少なくとも26人分の信用情報を不正に開示させようとしたとみられる。同課は10月、他人名義のクレジットカードを不正に作製し現金を引き出したなどとして中国籍の男女4人を逮捕。同容疑者らが、開示された信用情報を提供しようとした疑いもあるとみて調べている。 同容疑者らの自宅や拠点とみられる相模原市内のマンション一室からは、偽造された他人名義のマイナンバーカードや保険証など計約190点が見つかった。 JICCが、酷似した筆跡の申請書が複数届いたことから警察に相談し発覚した。