4日、警察が公開した押収品。 インターネット上で「おもちゃ」と称して販売されていた銃です。 一見、スマートフォンのように見えますが、組み立てると殺傷能力を持った銃に変形します。 これらの拳銃24丁を中国から営利目的で輸入したとして逮捕された中国国籍の支逸峰容疑者(46)が4日朝、検察に身柄を送られました。 支容疑者は、2024年5月から10月までの間、すでに書類送検された複数の人物と共謀し、拳銃24丁を中国から日本国内の国際空港に持ち込み、輸入した疑いが持たれています。 警察は、支容疑者の認否を明らかにしていません。 警察によりますと、輸入された拳銃はインターネット上で「おもちゃ」と称し、1丁3000円ほどで販売されていました。 しかし、実際には実弾が発射できる構造で、本物の拳銃と同じように殺傷能力が確認されたということです。 実弾の発射が可能で、殺傷能力がある“おもちゃの銃”については、全国の警察が回収を呼びかけています。 これは、プラスチックでできた中国製のおもちゃの銃。 回収が呼びかけられているものの1つです。 この銃を熊本県内のゲームセンターで手に入れたという男性は、まさか実弾が撃てるとは思わず、子供にプレゼントしてしまったといいます。 “おもちゃの銃”を持っていた人: びっくりはしました。リアルだな、精巧にできてるなと思ったが、改造すれば実銃になるような感じだとは思ってなかった。体に当てても痛くなかったので、そのまま子供に渡して遊んでいた。 YouTubeでエアガンレビューチャンネルを運営する「ともあきさん」も、このおもちゃの銃をゲームセンターの景品として手に入れ、実際に試し打ちをした経験があり、その後、警察に回収を依頼したといいます。 ともあきさんは、危険な銃を見分けるポイントを「『弾倉』といって弾を入れるところがあるんですけど、そこに空間が空いてるとダメ。ハンマーというか『撃鉄』が直接、お尻をたたいて弾を発射させる(構造とか)いろいろ複合して『これはダメだよ』という判断になる」と説明します。 警察は、おもちゃの銃の回収期限を12月いっぱいまでとしていて、所持している場合は速やかに最寄りの警察署などに持ち込んでほしいと呼びかけています。