TOEIC不正 筑波大、大学院生1人の入学取り消し 茨城

英語検定試験「TOEIC」を巡る集団不正受験事件で、茨城県つくば市の筑波大(永田恭介学長)は4日までに、4月に入学した大学院生1人の入学許可を取り消したと発表した。処分は11月28日付。入学試験の出願書類として提出された英語スコアが、不正行為により無効化されたことを確認し、処分を決めた。同大広報局によると、入学後の入学許可取り消しは開学以来初めて。 集団不正受験事件は5月、TOEIC運営法人から相談を受けた警視庁が中国籍の京都大大学院生=当時=を逮捕して発覚した。逮捕されたこの大学院生は、別人名で試験会場に入り、マスクの中に小型マイクを忍ばせ、通信機能付きスマートグラスを装着していた。集団的なカンニングを図ろうとした可能性がある。 運営法人は不正行為に該当した受験者のスコアを無効化するなどの対応方針を7月に公表し、これを受けて、筑波大は運営法人に照合調査を依頼。この結果、入学した大学院生1人のスコアが無効化されたことを確認した。

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