首都圏で相次いだ強盗事件を巡り、首謀者を初めて逮捕したことを受け、警視庁などの合同捜査本部が5日、記者会見した。 同庁の親家和仁刑事部長は「事件の全容解明を図るとともに、他の強盗事件についても首謀者の検挙に向けた捜査を強力に進めていきたい」と語った。 午前10時からの記者会見は、同庁17階の大会議室で、親家部長のほか4都県警の捜査1課長ら幹部がそろって出席する異例の形で行われた。 親家部長は、スマートフォンの解析や関係者の供述などを集約し、首謀者の特定につなげたと説明。「断片的なものも含め一つ一つの事実をパズルのように組み合わせた」とし、「被害者の怒りに応え、多くの国民の不安感を払拭すべく全力で捜査に当たった」と振り返った。 4都県警の捜査幹部がそろって会見したことについても、「警察が一つになって捜査していることを知ってもらい、安心感の醸成につながれば」と述べる一方、匿名・流動型犯罪グループに対し「警察が強い姿勢で臨んでいることを示したい」と強調した。