元警察庁サイバー捜査課長の棚瀬誠氏が5日、TBS系「ひるおび」（月～金曜午前10時25分）に生出演。昨年発生した「闇バイト」連続強盗の指示役4人逮捕に関して犯罪組織の撲滅についてコメントした。 昨年8月27日～11月3日にかけて1都3県で相次いだ「闇バイト」強盗事件18件で実行役や現金回収役だった51人が逮捕された。昨年10月に警視庁、神奈川県警、埼玉県警、千葉県警で合同捜査本部が設置された。 番組では、捜査員約100人態勢で容疑者らから押収した携帯電話750台ほどを警視庁の施設に集約して、1年以上かけて携帯電話の解析や秘匿性の高い通信アプリの「シグナル」などの解析をして捜査を行っていたと伝えた。 5日に会見をした警視庁親家（しんか）和仁刑事部長は「被害に遭われた方の怒りに応え、また、多くの国民のみなさまの不安感を払拭すべく、1年あまりにわたり全力で捜査に当たり、首謀者の検挙に至った」と述べていた。 今回の会見では、刑事部長から「闇バイト」実行役に指示をしていた20代4人が逮捕されたことが記者発表された。実行役の供述から指示役のアカウント名が次々に変わっていったことが明らかになった。逮捕された4人の容疑者は「パトリック」「GG」「ビリー」など複数のアカウント名を使い分けていたという。 恵は指示役と実行役の関係性を示すイラストを描いたフリップを使いながら「実行役が捕まるのが非常に大きな要素で、指示役といろんなチームを作るんでしょうけど、人間関係がそれぞれ希薄だから、この実行役がパトリックとやりとりしてました。でもビリーというのともやりとりしてました…パトリックとビリーは同じ人間？…どういう解析をずっと続けていったってことですか？」と質問。 棚瀬氏は「そういうことです。指示役からスマホを押収して、今回難しかったのは、たとえばパトリックは誰なんだ、と。そのアカウントを使っていたのは誰なんだというのを特定できたのが非常に大きいポイントでした」と話した。 恵は「棚瀬さん、この18件すべて挙げていくってことでしょ？」と尋ねると「しらみつぶしに挙げていきますし、特殊詐欺にも関与があったといいますが、このトクリュウグループが、どの犯罪に加担していたのか全部えぐり出す覚悟だと思います」とその決意を言葉にした。