北海道・江別市でことし10月、男子大学生が集団暴行をうけ死亡した事件で、傷害致死などの疑いで逮捕していた交際相手の女ら2人を札幌地検は6日午後、より刑罰の重い強盗致死などの罪で起訴しました。 強盗致死や詐欺などの罪で起訴されたのは、江別市の大学生・八木原亜麻被告(20)と川村葉音被告(20)です。 起訴状などによりますと八木原被告と川村被告はことし10月、江別市の公園で長谷知哉さんに「銀行カードあんのか」「全部出せ、全額」などと言って、現金やキャッシュカードなどを奪ったうえ集団で激しい暴行を加えて死亡させたとされています。 また、川村被告は札幌市白石区のコンビニで長谷さんのキャッシュカードを使い、ATMから現金12万7000円を引き出した窃盗の罪でも起訴されています。 この事件では、長谷さんと交際していた八木原被告と川村被告のほか、傷害致死や強盗などの疑いで16歳から18歳の少年4人が逮捕されています。 被告らは、暴行中の動画をスマートフォンで撮影していましたが、そこには残忍な犯行の 様子が映っていました。 捜査関係者によりますと動画の中で長谷さんに対して八木原被告との交際を巡るトラブルについて因縁をつけ、無理やり謝罪させている様子が映っていたということです。その後も執拗な暴行を加え、死亡させたとみられています。 八木原被告は警察の調べに対して「直接暴行に加担せず、笑ったりあおったりした」という趣旨の話をしている一方、川村被告は「自分も暴行している」と供述しています。 川村被告と少年4人が中心となって暴行を加えたとみられています。