【実録・経済インサイド】 私が通いつめた「勝どきの絶品・激安居酒屋」の正体は「盗品の魚のエサ」だった件 ──年間5335トンの「宝の山」が1kg7円で消える豊洲の構造的パラドックス

豊洲市場で魚のあらを盗んだとして、中国籍の飲食業の女(66)を窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕された。女は「マグロのカマや骨は調理すればまだ食べられるのにもったいない、と思って持ち出した」と容疑を認め「かま焼きにして居酒屋のお客さんに提供したり、つみれにして自分や従業員がまかないで食べたりしていた」と話しているという。女性が経営していた居酒屋の名前は「楽笑」。この店で食事をしていた経済誌プレジデントの元編集長で作家の小倉健一氏「日本の食料流通システムが抱える巨大な歪みと、経済合理性の名の下に捨てられる「価値」のパラドックスが潜んでいる」と指摘する。小倉氏が解説していく――。

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