香港の言論状況批判 台湾移住者、火災で抗議集会 台北

【台北時事】台湾・台北市中心部で7日、香港で先月起きた高層住宅火災を巡る当局の対応に抗議する集会が開かれた。 香港から台湾に移った住民らが参加し、こうした活動が自由に行えない香港の言論状況を批判した。 香港では火災の後、独立調査委員会の設置などを求めた大学生らが逮捕された。集会では「台湾香港協会」の桑普理事長が「大規模火災は香港のシステムの全面的崩壊をさらけ出した。(しかし当局は)火災を防ぐよりも民衆の口をふさいでいる」と指摘。「台湾社会は自由を大切にし、(中国が統制を強める)香港の轍(てつ)を踏んではならない」と訴えた。 台湾移住者の組織「香港辺城青年」の馮詔天秘書長は「火災は制度的な機能不全や責任を負わない政府による人災だ。われわれは香港では奪われた声を発する」と語った。移住者の湯偉雄さん(44)も「香港政府の言論封じを強く非難する」と述べ、火災原因の徹底調査を求めた。

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