自宅で大麻を所持したとして、麻薬取締法違反の罪に問われた俳優の清水尋也被告(26)の初公判が8日、東京地裁で行われた。検察側は拘禁刑1年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求め、結審した。判決は19日。 清水被告は9月に自宅で乾燥大麻約0.4グラムを所持したとされる。この日、黒のスーツ姿で法廷に立った清水被告は起訴内容について「間違いないですか」と聞かれると「ないです」と認めた。 米国への留学先で大麻を使用。日本に帰国後、知人がXなどを通じて大麻を購入し、使用していた。「違法というのは理解していた」とする。逮捕されれば、多くの迷惑がかかるが「認識の甘さがあった」と後悔の念。「大切な時期だと自覚していてプレッシャーを感じることが多かった」と話し、ストレスの緩和やリラックスのために使ってしまったそうで「どこか当事者意識がなかった。自覚の足りないところがあった」と反省していた。病院に5回通院し、依存性はないと診断されたことも明かされた。 兄で俳優の清水尚弥が証人として出廷。現在は兄らと同居している清水被告は「大麻は二度と使用いたしません」ときっぱり。「改めて、ご心配、ご迷惑をおかけしたことを強く心から反省しています。弱さを見つめ、責任をもって生活をしていきたい。本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げて、退廷した。 9月に保釈された際、清水被告は清水被告は「この度は申し訳ございませんでした。今回、私の行為によって、多くの方々にご心配、そして、ご迷惑をおかけしてしまったこと、深くお詫び申し上げます。私の俳優としての未来に期待してくださっていた関係者の皆様、ファンの皆様を裏切る結果となってしまったこと、心から反省しております。この度は、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪していた。 清水被告は、1999年6月9日生まれ、東京都出身。オフィス作所属。2012年、映画『振動』で俳優デビュー。映画『渇き。』(14年)、映画『ソロモンの偽証 前編・事件/後編・裁判』(15年)、映画『ストレイヤーズクロニクル』(15年)、映画『3D彼女 リアルガール』、映画『ちはやふる 上の句・下の句・結び』(16年)などに出演。 18年、ドラマ『インベスターZ』で連続ドラマ初主演を果たす。21年、アニメ映画『映画大好きポンポさん』の主人公ジーン役で声優に初挑戦。その他、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(21年)、映画『東京リベンジャーズ』(21年)、ドラマ『となりのチカラ』(22年)、映画『東京リベンジャーズ 2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』(23年)、映画『リボルバー・リリー』(23年)、配信ドラマ『幽☆遊☆白書』(23年)、ドラマ『Eye Love You』(24年)などに出演。兄は俳優の清水尚弥。