去年12月、北九州市小倉南区のファストフード店で中学3年の男女2人が殺傷された事件。 女子中学生への殺人、男子中学生への殺人未遂などの罪で逮捕・起訴されたのは、事件現場から1キロほど離れた場所に住む無職・平原政徳被告(44)だった。 事件から1年という節目を間近に控えた12月8日、平原被告が記者との面会・取材に応じた。 拘置所では「机の前で反省」しているという。 ■拘置所で暮らす平原被告 殺人・殺人未遂・銃刀法違反の罪に問われる 起訴状によると無職の平原政徳被告(44)は (1) 2024年12月14日午後8時25分ごろ、北九州市小倉南区のファストフード店で中学3年の男子生徒(当時15)に対し、殺意を持ってその右腰部を狩猟用ナイフ(刃体の長さ約11.4センチメートル)で突き刺したが、男子生徒に全治1か月の右腰部刺創の傷害を負わせたにとどまり、殺害の目的を遂げなかった殺人未遂の罪 (2) 同じ日時場所において、中学3年の中島咲彩さん(当時15)に対し、殺意を持ってその左腹部を狩猟用ナイフで突き刺し、14日午後10時10分ごろ、左側腹部刺創に基づく失血により死亡させた殺人の罪 (3) 業務その他正当な理由による場合でないのに狩猟用ナイフ1本を携帯した銃刀法違反の罪 に問われている。 ■3回目の面会申込みとなった12月8日 平原被告が初めて面会に応じる 事件からまもなく1年となる12月8日、平原被告が面会に応じた。 これまで2回は面会の申し込みをしたものの、平原被告に断られていた。 小倉拘置支所内の面会室で待たされていた記者の前に現れた平原被告。 平原被告は上下グレーのスウェットを着用していた。 目の下に少しクマがあり、頬もこけたように見受けられたが、目はしっかりと見開かれていた。 口元は無精ひげ、あごひげはやや伸びた状態だった。 記者からの質問が始まった。 ■記者「拘置所ではどんな生活?」 平原被告「机の前で反省」 記者「なぜ取材を受けてくれた?理由は?」 平原被告「特にない」 記者「逮捕された当初はどんな気持ちだったか?」 平原被告「罪を犯したことに変わりはない。反省している」 記者「今は気持ちは落ち着いてる?」 平原被告「落ち着いている」 記者「拘置所ではどんな生活をしてる?」 平原被告「机の前で反省」 記者「本を読んだりとかも?」 平原被告「ある本を読む。好きな本はない」