中国やミャンマー、カンボジア、ベラルーシなどの独裁政権に反対する在日外国人らが7日、東京都内でデモ活動を行った。12月10日の国連「世界人権デー」に合わせた取り組みで、約270人が表参道駅や渋谷駅付近を練り歩き、自由や人権が抑圧される母国の現状を伝えた。先立つ集会で、民主活動家らは「独裁は人間の尊厳を踏みにじり、真実を封じ、恐怖で人々を支配しようとする」と危機感を訴えた。 ■台湾「自由と人権を守るために戦う」 在日台湾同郷会の王紹英氏は集会で、中国共産党政権について「人類史上最も多く自国民を殺し、周辺国家を侵略し、宗教を破壊し、文化を断絶する。自由を奪い、人権をないがしろにする政府だ」と問題視し、「中国の友人はジェントルマンだったが、共産党政権の洗脳で本来の良さが蒸発したかのように消えた」と指摘した。 「中国は台湾併合をたくらんでいる。こんな邪悪な国に飲み込まれたら、先人が勝ち取った自由も人権もシャボン玉のようにはじけて消える」と述べ、台湾について「軍事力が中国の1割に満たない中、必死に抵抗している。台湾人は平和を愛している。しかし、自由と人権を守るためには、戦うしかない。台湾が置かれた困難な状況を理解してほしい」と強調した。 ■南モンゴル「独裁にNO突き付けるのは日本だけ」 南モンゴルクリルタイのオルホノド・ダイチン氏は高市早苗政権について、「中国への毅然とした姿勢は、南モンゴル(=内モンゴル自治区)をはじめ弾圧に苦しむ多くの民族に勇気を与えてくれる。習近平政権の人権侵害に対して、明白に声をあげる政治家の存在は私たちにとって希望そのものだ」と語った。 日本に対し「アジアの民主主義国の代表として、独裁国家にNOを突き付ける力を持っているのは日本しかない」と期待を込め、「独裁は人間の尊厳を踏みにじり、真実を封じ、恐怖で人々を支配しようとする。私たちは恐怖に屈しない」と重ねて強調した。 ■ミャンマー「人権侵害から目をそらさないで」