「頑張って貯めたお金を」被害女性が手口を証言 警察名乗る詐欺電話 広島

突然かかってきた一本の電話。急増している、捜査機関をかたる詐欺の手口を、被害女性が明かしました。 20代の被害女性「まったく自分がされるなんて思ってもなかった」 福山市内に住む20代の女性。先月19日、いつも通り会社へ向かおうとしたとき、一本の電話が掛かってきたそうです。 電話の男「あなたに容疑がかかっている」 電話をしてきたのは神奈川県警のササキダイスケを名乗る男でした。 20代の被害女性「自分が何かしたのかな、というのがまず一番。でも身に覚えはないし、不安な部分が大きかった」 ササキによると、他の容疑者の捜査のなかで、被害女性が捜査線上に浮上。身の潔白を証明するためには、お金が必要とせまります。 立て続けにササキから指示が。 20代の被害女性「これからラインを送るのでということで、ラインが送られてきました。そこからラインミーティングというアプリに」 ビデオ通話に切り替えると、30~40代ほどのスーツ姿の男が。 さらに40~50代ほどの警視庁のタナカマコトを名乗る男も、入れ替わりで登場したということです。 20代の被害女性「逮捕状ともう1つ書面みたいなのを画像上に出されたので、圧で押し切ろうというのを感じて怖かった」 2人から警察手帳のようなものを提示されたこともあり、いわれるがまま、金融機関の窓口に。 さらにここでも。 20代の被害女性「(窓口で)車の支払いの方で動きますと言ってもらえれば、そのままスムーズに行けますのでということで」 支払い完了まで電話をつなげたまま2時間あまり。 おかしいと思い数分後に電話をしたところ、つながらなくなったことで詐欺だと気が付いたということです。 20代の被害女性「今まで自分が頑張って貯めてきたお金とかを、すごい簡単に抜き取ってしまうのは人として最低だなと一番感じる」 県警によると、捜査機関を語る特殊詐欺は今年県内で136件、被害額は約13億2530万円と被害が拡大していて、注意を呼び掛けています。

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