福岡県北九州市に住む女性(76)が、警察官などを名乗る男らから電話やSNSを通じて現金を振り込むよう指示され、4599万1000円をだまし取られる詐欺事件がありました。 被害に遭ったのは、北九州市八幡東区に住む無職の女性(76)です。 八幡東警察署によりますと、11月13日、女性の自宅の固定電話に郵便局員を名乗る男から電話があり、「あなた名義で送られたレターパック内に現金が入っており、犯罪になるので、警視庁の警察官に連絡するように」と言われ、電話番号を教えられました。 教えられた電話番号に連絡したところ、警視庁の警察官を名乗る男や検察官を名乗る男から代わる代わる「あなたの個人情報が流出している」「お金を悪用されている」「身柄を拘束しないが、捜査を続ける」「SNSを登録すること」などと言われ、言われるがままSNSを登録したということです。 さらに、警察官を名乗る男からビデオ通話で取調べを受けたり、検察官を名乗る男から「お金を調べる必要がある」「指定する口座にお金を移して欲しい」などと言われ、11月19日から27日までの間、8回にわたり、指定された口座に合計4599万1000円を振り込み、だまし取られました。 警察は ◎「+1」や「+44」などから始まる国際電話番号を悪用したニセ電話詐欺が発生しているので、海外との電話が不要な方は、発着信を無償で休止できる「国際電話不取扱受付センター」のサービスを利用しましょう ◎警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」はありません ◎「資金洗浄(マネーロンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取調べ」「資金調査」というワードが出たら、電話を即切断しましょう ◎SNSは知らない人からの「友達申請を拒否」「メッセージ受信を拒否」する設定にしておきましょう などと注意を呼びかけています。