つくばの高齢夫婦殺害から8年 捜査1課長「被害者の無念をはらす」

2018年1月1日に茨城県つくば市東平塚の住宅で高齢夫婦が遺体で見つかった殺人事件から間もなく8年。情報提供を呼びかけるため、遺族や警察官約50人が13日、イオンモールつくば(同市稲岡)でチラシ約1千枚を来店客らに配った。 遺体で見つかったのは、建築業小林孝一さん(当時77)と妻の揚子さん(同67)。18年1月1日午後4時35分ごろ、自宅を訪れた親族が遺体を見つけた。夫婦の頭部には鈍器のようなもので複数回殴られた跡があり、死因は失血死だった。 2階ベランダの手すりには血痕が付着しており、犯人が夫婦を殺害後、ベランダの柵を乗り越えて逃走した可能性が高いという。 県警は延べ1万3200人の捜査員を投入。これまで事件について117件の情報が寄せられたが、年々減少し、解決につながるものはないという。 愛知県警では今年10月、名古屋市西区で1999年に発生し、未解決だった殺人事件の容疑者を逮捕した。孝一さんの長男照幸さん(54)は「うちも事件解決へ期待が高まっている。少しでも知っていることがあれば、情報提供をお願いします」。捜査1課の山田真幸課長は「情報1件で捜査が動くときがある。事件を解決し、被害者の無念をはらす」と語った。情報は、県警のフリーダイヤル(0120・144・559)へ。(後藤隆之)

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