「マイナンバーが不正利用されている」などと警察官を名乗る男からのニセ電話を信じ込み、福岡県筑紫野市の57歳の女性が約700万円相当の金塊や現金3200万円をだまし取られていたことがわかりました。 筑紫野警察署によりますと11月8日ごろ、筑紫野市の無職の女性（57）宅の固定電話に厚生労働省の職員や兵庫県警の警察官を名乗る男から電話があり「あなたのマイナンバーが不正利用されており、詐欺容疑もかかっている」などと言われました。 女性はSNSに誘導され、警察官や検事を名乗る男から「疑いを晴らすためにあなたのお金かお金に相当するその他の資産を準備してもらう必要がある」「資金調査のためこちらに預けてもらう」「調査が終われば返す」などと言われました。 これを信じた女性は11月12日ごろ、指定された自宅敷地内に金塊100グラム3枚（時価約700万円）を置いていたところ持ち去られました。 さらに警察官を名乗る男から「金塊だけでは資産調査に足りない」「預金を指定する口座に送ってもらう」などと言われ、女性は11月17日ごろから12月6日ごろにかけて7回にわたり、指定口座に現金計3200万円を振り込んでだまし取られたということです。 警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに ▽警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」「お金を送金などさせること」はありません。 ▽「資金洗浄（マネーロンダリング）」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取調べ」「資金調査」のワードが出たら、電話を即切断しましょう。 ▽「＋1」や「＋44」などから始まる国際電話番号を悪用したニセ電話詐欺が発生しているので、海外との電話が不要な方は、発着信を無償で休止できる「国際電話不取扱受付センター」のサービスを利用しましょう。 と注意を呼びかけています。