リヴァプールの優勝パレード襲撃犯に判決が下った。イギリス『BBC』が報じる。 5月に昨季のプレミアリーグを制して、優勝翌日に市街でパレードを開催したリヴァプール。だが、その最中に車が見物に集まった群衆に突っ込み、生後6カ月の乳児から77歳の女性まで130人以上を巻き込む事件が起きた。 当時の車を運転していた男は地元警察に逮捕され、起訴。元イギリス海兵隊員で54歳のポール・ドイル被告は先月、重傷害罪、乱闘罪、危険運転罪など計31件の罪を認め、このたび、懲役21年6カ月が言い渡されたという。 判事によって「人命を軽視するその態度は常識を逸脱している」と断じられ、車のドライブレコーダーでは加速して群衆に突っ込み、人がボンネットに投げ飛ばされたり、轢かれる瞬間も。ドイル被告からは「どけ」との暴言も確認できた模様だ。 また、イギリス『スカイスポーツ』によると、ドイル被告は当初こそ計31件の罪を否認していたが、先月雨になってすべてを認めたとのこと。ナイフを持つ者を見てパニックに陥ったと供述したドイル被告だが、現場の防犯カメラや目撃証言で確認されず。車に欠陥なく、当時の本人も飲酒や薬物の影響下ではなかったことで、怒りによる犯行とされる。