東京都墨田区江東橋の派遣型風俗店の事務所で冷蔵庫から乳児の切断遺体が見つかった事件で、警視庁捜査1課は18日、死体損壊と死体遺棄容疑で、母親で同店従業員の小原麗容疑者（22）＝住所不定＝を逮捕した。 容疑を認め、「隠さなければと思い切断した。そばに置いておきたくて冷凍庫に入れた」などと供述している。 逮捕容疑は3月ごろ、都内で乳児の遺体を切断し、頭部や四肢を今月6日まで勤務先の冷蔵庫の冷凍室に遺棄した疑い。 同課によると、乳児は女児で、生後1カ月以内とみられる。頭部はポリ袋に包まれ、四肢はプラスチック製食品保存容器に入れられており、ポリ袋から同容疑者の指紋が検出された。 同容疑者は「事務所で1人で出産した。赤ちゃんは泣かず、動かなかった。気を失い、気付くと赤ちゃんが変色していた」と供述。数日後にホテル室内でカッターナイフで切断し、胴体は事務所のごみ箱に捨てたと説明している。事件発覚後も同店で勤務を続けていたという。 冷蔵庫は共用で、日常的に使われており、従業員の男性が6日夜、清掃中に切断遺体を発見し110番した。 現場はJR錦糸町駅前の繁華街。事務所は従業員の待機場所としても使われており、24時間開いていた。施錠はされておらず、系列店舗の従業員も含め数十人が出入りしていたという。