障害者支援施設で40の虐待行為 岐阜県などが第三者委の報告書を公表 「不適切な支援・虐待が見過ごされた」 土岐市

岐阜県土岐市の障害者支援施設「はなの木苑」で40の虐待行為が発覚したことを受け、岐阜県と指定管理者の岐阜県福祉事業団が19日に会見を開き、第三者検証委員会の検証結果などを公表しました。 「複数の要因が積み重なった結果、不適切な支援・虐待が見過ごされた」と指摘しています。 この施設では去年10月、入所者の男性に暴行した疑いで男性職員が逮捕され、岐阜県が監査に乗り出したところ、逮捕された職員を含む14人の職員による合わせて40の虐待行為が発覚しました。 これを受けて第三者検証委員会が設置され、19日、検証結果と再発防止策が公表されたものです。 報告書によりますと、「複数の要因が積み重なった結果として、不適切な支援・虐待が見過ごされ、蔓延する風土が醸成された」と指摘。 再発防止策として、虐待を防ぐための職員向けの研修を充実させることや、閉鎖的な環境の改善を目指して、家族の面会や地域イベントへの参加を推進することなどを提言しています。 また岐阜県福祉事業団は、虐待に関わった職員について、逮捕された職員は停職3か月、他の13人は停職1日から14日の処分にしたことを明らかにしました。

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