【AFP=時事】エルサルバドルで21日、ギャングメンバー数百人に対する刑の言い渡しが行われ、一部の被告には実刑数百年の判決が言い渡された。 検察当局はX(旧ツイッター)への投稿で、被告のマラスアルバトルチャ(MS-13)ストリートギャングの248人が、43件の殺人と42件の失踪を含むその他の犯罪行為に対し厳罰判決を受けたと明らかにした。 1人の被告に対しては、実刑1335年が言い渡され、463~958年の実刑が言い渡された被告も10人いた。 2022年3月以降、ナジブ・ブケレ大統領は、令状なしでの逮捕を可能にする非常事態の下、ギャングに対する取り締まりを強化している。 公式情報によると、これまでに9万人以上が逮捕され、そのうち約8000人が無罪と判断され釈放されている。 ブケレ氏のギャング撲滅キャンペーンは、この中米の国での殺人件数を歴史的に低い水準にまで減少させたが、人権団体は治安部隊によって虐待が行われているとして非難している。 サルバドル政府によると、MS-13ともう一つのギャングであるバリオ18は、過去30年で約20万人の死に関わっている。 これら2つのギャングはかつて国土の約80%を支配しており、サルバドルは世界で最も高い殺人率を持つ国の一つだった。【翻訳編集】 AFPBB News