書店で漫画本を盗んだことをとがめられ、カッターを振り回して店長にけがをさせたとして、警視庁志村署は強盗致傷の疑いで、住所不定、職業不詳、堀井哲也容疑者(51)を逮捕した。「脅すつもりでカッターを振り回しましたが、当たったかどうかは覚えていません」と容疑を一部否認している。 逮捕容疑は1月25日午後6時半ごろ、東京都板橋区前野町の「イオンスタイル板橋前野町」内の3階にある書店で、漫画本3冊(販売価格計2578円)を肩掛けバッグに入れて窃取。逃走しようとした際、40代の男性店長から「会計済んでないものありますよね」と声をかけられ、持っていたカッターで店長の左手を切りつけ、全治3カ月の重傷を負わせたとしている。 署によると、堀井容疑者は犯行後、現場から約3キロ離れた買い取り店で盗んだ漫画本を売却していた。調べに対し「生活費の足しにしていました」と供述しているという。この際、他にも20冊ほどの漫画本を持ち込んで売却していたといい、同様の被害がないか調べている。