人身取引容疑、タイ国籍少女の母親を逮捕 容疑を否認 タイ警察

東京都内の性的サービスを行う個室マッサージ店で、当時12歳のタイ国籍の少女が働かされていた事件を巡り、タイ警察は24日、少女の母親(29)を人身取引などの容疑で逮捕したと発表した。母親は容疑を否認しているという。 逮捕容疑は、6月に当時12歳の長女を連れて来日し、東京都文京区の個室マッサージ店の経営者と契約した上で、店で性的サービスをさせたとしている。少女の売上金の一部は、タイにある母親名義の口座に振り込まれていたという。 母親は以前、同じマッサージ店で働いていたことから、店で性的サービスが提供されていることを把握した上で少女を働かせたと、警察はみている。 警察によると、少女は母親と連絡が取れなくなったため、9月中旬、1人で東京出入国在留管理局(東京都港区)を訪れ、助けを求めた。母親は少女を日本に残してタイに帰国した後、渡航先の台湾で売春に関わった疑いで拘束された。12月23日にタイへ移送され、バンコクの空港で逮捕された。最長20年の拘禁刑が科される可能性がある。 少女の家族の支援団体によると、少女は年明けにもタイに帰国し、施設で保護される予定だという。【バンコク国本愛】

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