間宮祥太朗と新木優子がW主演を務めるドラマ「良いこと悪いこと」(毎週土曜夜9:00-9:54、日本テレビ系／TVer・Huluにて配信)の最終回が12月20日に放送。園子(新木)と東雲(深川麻衣)が対峙したシーンに、視聴者からSNSに多くの反響が寄せられた。(以下、ネタバレを含みます) ■「良いこと悪いこと」とは 同作は、小学校の同窓会に集まったメンバーがタイムカプセルを開け、中から6人の顔が塗りつぶされた卒業アルバムが発見されたことを機に同級生の不審死が始まるノンストップ考察ミステリー。事件を止めるために同じクラスだった高木と猿橋園子(新木)が手を組み、同級生の不審死の真相と謎に迫る。 キャストは、東京郊外で小さな塗装会社を営む高木を演じる間宮と、週刊アポロの記者である傍ら、会社の広告塔も務める猿橋園子を演じる新木。また、高木の2歳上の妻・加奈を徳永えり、小学4年生の娘・花音を宮崎莉里沙、週刊アポロの記者で猿橋と同期の東雲晴香を深川、スナック「イマクニ」の店主・今國一成を戸塚純貴、「イマクニ」の常連客で刑事の宇都見啓を木村昴が演じる。 さらに、6年1組の元生徒役には、高木と仲の良かった武田敏生に水川かたまり(空気階段)、専業主婦の土屋ゆきに剛力彩芽、美容師になった豊川賢吾に稲葉友、居酒屋を経営する桜井幹太に工藤阿須加、学級委員長だった小林紗季に藤間爽子、現在はニートの羽立太輔に森優作、ホステスになった中島笑美に松井玲奈、アプリ開発を行う会社「TURBO inc.」社長の小山隆弘に森本慎太郎(SixTONES)、当時担任で、今は校長先生の大谷典代に赤間麻里子が扮(ふん)する。 ■東雲の記事によって花音がいじめられてしまい… 22年ぶりにタイムカプセルを掘り起こしたことが発端となった連続殺人事件。犯人は、小学生の頃に高木らにいじめられていたトラウマでピアノが弾けなくなり、自ら命を絶った瀬戸紫苑(大後寿々花)の婚約者だった刑事・宇都見であることが判明。彼は高木に真実を明かした後、紫苑の追悼コンサートの会場で逮捕された。 数日後、園子の同僚・東雲によって、連続殺人事件のことといじめのリーダーが高木だと分かるような記事が週刊アポロに掲載され、高木の娘・花音は学校でいじめのターゲットにされてしまう。 ある日、スナック「イマクニ」のコースターに描かれたロゴの“I”とタクト学園の校章の“T”が似ていることに気付いた高木は、今國の元へと向かう。 今國は、子供の頃にいじめを受けてフリースクール「タクト学園」に転校していたこと、紫苑と同級生だったことを高木に告白する。衝撃の事実に驚いた高木は「お前も宇都見と共犯か？」と尋ねると、今國は「共犯っていうか…仲間だよ」と明かした。 同じ頃、園子は東雲に記事を書いたことについて「なんでこんなことを？」と尋ねるが、「自分がどんな人間かは忘れて、相手のことなんて想像もせず、その場のノリでみんなで石を投げる。この繰り返し。おかしいと思わない？」と正論を突きつけられる。 さらに東雲は、「誰もいじめなんてしたくなくなる続報を書く。そのためにこの記事を書いたの。あんたならいじめられる側の気持ち分かるでしょ？だから手伝って。一緒にいじめをなくそうよ」と、園子に協力を仰ぐのだった。 ■園子と東雲が対峙したシーンに「園子強すぎでしょ」の声 東雲は、今國と同様に小学生の頃にいじめを受けて「タクト学園」へ転校していたこと、紫苑とは学園の同級生だったことを園子に告白する。 紫苑、今國、東雲は子供の頃にいじめられて心に傷を抱えながらも、なんとか前を向いて支え合って生きてきた。そして、それぞれが夢をかなえ、最近は楽しく笑い合えていたが、ある日突然、高木がその幸せを奪ったのだ。そこから復讐の計画が始まった。 今國と東雲の真の目的は、この世からいじめをなくすこと、そして「ヒーローになる」という夢を語っていた高木が、同級生の復讐のために犯罪者(真犯人をやっつけるヒーロー)になることだった。 「いじめっ子は悪い子だから死んでも仕方ない」という持論を述べたあと、東雲は「紫苑をいじめるのに足りずあんたまでいじめてんだよ？いじめる奴らは一生変わんない！いじめられっ子がいじめっ子と仲良くするなんておかしいよ！そんなことするから許されたと思っちゃう勘違い野郎が生まれてまたいじめが起きちゃうんだよ！」と、園子に怒りをぶつける。 「いじめが法律で犯罪として裁かれるようになるまで私は記事を書き続ける」と話す東雲に、「私たちは常に良いことと悪いことの選択を迫られてると思う。良いことを選びたいと思ってるけど、私にとっての良いことは…もしかしたら別の誰かにとって悪いことかもしれない。でも、それを決めるのは自分なの。だから私たちは自分の選択に責任を持たないとダメなの。ごめん、しの。私は…みんなが自分で良いことを選ぶ方を信じる」と言って園子は去って行くのだった。 園子と東雲が対峙したシーンに、「園子カッケーな」「園子強すぎでしょ。こんな考え方できないよ」「東雲と園子のこのシーン、心に残るな」「許すのが正義とされる世の中も変わったらいいよ」「本当は高木の方が弱いし、園子も強くならざるを得なかった」「しのも今國も苦しい…」「東雲が流した一筋の涙、今年見た物の中で一番綺麗だったな」「東雲とイマクニの叫びはどうか届いて欲しい」「今國と東雲のセリフ、あまりにもまっすぐなメッセージすぎてすごい」「東雲の書いた記事こそ最大のいじめじゃん」といった視聴者の声が、SNSに多く寄せられた。 放送後は「令和最高のドラマ間違いなし」「いろいろ考えさせられた」「東雲はあの記事を書くことでキングの娘がいじめられることは考えられなかったのかな。モヤモヤ」「大人になってこそちゃんと考えなきゃいけないテーマだと思いました」などさまざまな反響が寄せられた最終回となった。 「良いこと悪いこと」最新話はTVerにて配信中。 ◆文＝奥村百恵