職質妨害、タイ人に実刑判決 旭で急発進車に警察官発砲の事件 千葉地裁

旭市で6月、急発進してきた車に警察官が発砲した事件を巡り、公務執行妨害容疑で逮捕され、公務執行妨害や覚醒剤取締法違反の罪で起訴されたタイ国籍の男(33)の判決で、千葉地裁は25日、被告に懲役3年6月の実刑を言い渡した。検察側の求刑は懲役6年だった。 小西安世裁判官は、被告が不法滞在や覚醒剤所持の発覚を恐れ、職務質問した警察官に車のドアを強くぶつけたとして「動機は身勝手。危険で悪質な犯行」と指摘。被告が約9年半にわたり日本に不法滞在する間、覚醒剤の所持・使用に加え、侵入盗事件に関与していたことなどを挙げ「規範意識の乏しさは顕著で、厳しい非難に値する」とした。 判決によると、被告は何者かと共謀し、昨年2月15日、銚子市内の住宅に侵入して現金約22万円を盗んだ。今年5~6月には、覚醒剤を使用。6月13日、旭市内で覚醒剤を所持し、職務質問を受けた際に逃げようとして、ドアを強く開けて警察官の体にぶつけて職務を妨害した。(井田心平) (本紙・千葉日報オンラインでは実名報道)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加