警察官などになりすまして金をだまし取ろうとしたとして、警視庁野方署は詐欺未遂の疑いで、いずれも台湾籍で住居、職業不詳の黄仲沢容疑者(20)と張永忠容疑者(39)を現行犯逮捕した。黄容疑者は「何を取りに行ったか分からなかった」、張容疑者は「何もやっていない」といずれも容疑を否認している。 野方署によると、黄容疑者は実行役、張容疑者は見張り役とみられる。交流サイト(SNS)で割りのいい仕事を探した上で、短期滞在目的で来日していたという。黄容疑者は「台湾でも日本でも指示された」と供述しており、署は他にも関与した人物がいるとみて捜査を進めている。 逮捕容疑は3~7日、共謀し、警察官などになりすまして「携帯電話が詐欺に利用されて逮捕状が出されている」「逮捕されないために国税局の人に金地金を渡す必要がある」などと噓を言い、東京都中野区の70代男性から金をだまし取ろうとしたとしている。 男性が110番通報し、金を取りに来た両容疑者を警戒していた警察官が現行犯逮捕したという。