ベネズエラ暫定大統領ロドリゲス氏はどんな人? 父は獄中死、抜け目なく、米権益保護期待

米国に連行された南米ベネズエラのマドゥロ大統領に代わり、同国の政権を担うことになったロドリゲス暫定大統領(56)は、反米左派政権中枢にいた人物だ。トランプ米政権はノーベル平和賞を受賞したマチャド氏ら野党側ではなく、ロドリゲス氏らマドゥロ政権幹部が「適任」と判断した。ロドリゲス氏とはどのような人物なのか。 ロドリゲス氏は4日、通信アプリでトランプ米大統領にこう呼びかけた。「ベネズエラの国民と地域には、戦争ではなく平和と対話こそふさわしい」 米NBCテレビなどによると、ロドリゲス氏は1969年首都カラカス生まれ。左派活動家の父は76年に米実業家誘拐に関与した疑いで逮捕され、拘留中に拷問を受け獄中死した。 弁護士を経て2000年代初頭に政界入り。マドゥロ政権では外相、副大統領を歴任し、24年からは石油相も兼務していた。国会議長を務める兄もマドゥロ政権の柱だった。 米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米中央情報局(CIA)がベネズエラを暫定統治する人物としてロドリゲス氏らマドゥロ氏側近3人が最適との分析をまとめていたと報道。カベジョ内相とパドリノ国防相は米国と協力する見込みが乏しいとの元米政権関係者らの見解も紹介した。トランプ氏はベネズエラの石油権益確保に意欲を示しており、英ニュースサイト・インディペンデントは「ロドリゲス氏が将来の米国のエネルギー投資を保護するだろうと確信した」とする米政府関係者の話を伝えた。 英紙フィナンシャル・タイムズによると、ロドリゲス氏は抜け目のない政治手腕や現実的な経済政策が評価されている。ロドリゲス氏はマドゥロ氏拘束直後に「違法な誘拐」と非難したが、その後米国との「共通の発展」に焦点を当てた姿勢に転じた。 トランプ氏が再攻撃の可能性に言及したことで妥協を余儀なくされたとみられるが、NBCは「ロドリゲス氏は主要派閥の一部から支持を得ていない」とする専門家の見方を伝えた。軍部の支持固めも今後の課題で、米国に対する妥協が行き過ぎれば政権基盤を危うくする恐れもある。 (藤木祥平、ワシントン 塩原永久)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加