東京都大田区大森北のマンション一室で、住人の会社役員、河嶋明宏さん(44)の遺体が見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された部下の山中正裕容疑者(45)の70代の母親が10日、報道陣の取材に応じ、「大切な人生を奪ってしまった。おわびのしようがない」と涙ながらに語った。 母親によると、山中容疑者と河嶋さんは高校の同級生で、プライベートでは一緒に旅行に行く仲だったという。約8年前に開かれた山中容疑者の結婚式には河嶋さんも出席した。河嶋さんには数回、会ったことがあり、「高校生のときには募金活動などのボランティアをしていた。動物が好きな優しい方」と印象を語った。 山中容疑者は河嶋さんが代表を務める会社に勤務しており、母親には河嶋さんと従業員との間に入る「橋渡し役」として会社に誘われたと説明。真面目に仕事に取り組んでいたという。 一方で、山中容疑者は昨年ごろから仕事の不満を漏らすこともあった。警視庁大森署捜査本部によると、山中容疑者は逮捕前の任意聴取で、河嶋さんに対し「社員に対する感謝の気持ちがないことなど態度に不満があった」と説明していた。 事件を受けて、母親は「どんなことがあっても絶対に許されない」と話し、山中容疑者に「反省し、正直にすべてを話してほしい」と求めた。