「なぜ止められなかったのか」 容疑者の母、事件後は連絡つかず 社長殺害

東京都大田区の音響設備会社社長殺害事件で、逮捕された山中正裕容疑者(45)の母親(72)が10日、報道陣の取材に応じた。 「取り返しのつかないことをした」と謝罪し、「なぜ止められなかったのか」とうなだれた。 母親によると、同容疑者と死亡した河嶋明宏さん(44)は高校で同じクラス。母親も3回ほど会ったことがあり、約8年前の同容疑者の結婚式では、涙を流して喜ぶ河嶋さんの姿が印象に残っているという。 同容疑者はその後、「社員との橋渡し役になってほしいと頼まれた」として、河嶋さんの会社に入社。共に旅行にも出掛けていた。 河嶋さんが襲われたとみられる7日は「風邪で病院に行く」と欠勤。午後には「食事に行く」と言って家を出た。「この日に限って見送らなかった。あの時に声を掛けていたらと悔やまれる」と声を震わせた。 同容疑者は同日深夜に帰宅し、翌早朝に家を出て職場に向かったとみられる。母親はニュースで河嶋さんが亡くなったことを知り、連絡したが返事はなく、職場に電話して同容疑者が警察署にいることを知った。 幼い頃は「ひょうきんで、暴力を嫌う優しい子」だったと振り返り、「仕事でトラブルがあったなら身を引けばよかった。河嶋さんの人生は戻らないが、反省して罪を償ってほしい」と話した。

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