福岡県警は、ニセ電話詐欺などの被害額が6月末までの半年間で60億円を超えたと発表しました。被害は過去最悪のペースで増え続けています。 福岡県警によりますと、ことし6月末までの半年間で県内のニセ電話詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の被害件数は683件で、被害額はおよそ60億5000万円に上ります。 過去最悪のペースで増加しているということです。 特に多いのは警察官や検察官をかたり、被害者の名前などが書かれた逮捕状や、実際には存在しない「凍結捜査差押許可状」を示すニセ電話詐欺の手口です。 警察官をかたる手口での被害は6月末までに190件余りで、被害額はおよそ17億円と去年の同じ時期の17倍に上ります。 ニセ電話詐欺の被害のうち、国際電話によるものは7割に上り、福岡県警は警察署などで利用休止の手続きの補助も行っています。