イランのデモで死亡者は少なくとも544人…神政体制47年で最大の危機

米国のドナルド・トランプ大統領はイラン反政府デモ隊に対する当局の流血鎮圧を問題視し、イラン政権に対して「非常に強力なオプション」を考えていると述べた。人権団体はデモの過程で少なくとも数百人が死亡したとみている。1979年に樹立されたイランのイスラム共和国体制で最大の危機と評される中、中東情勢が再び一寸先も見えない状況になった。 11日(現地時間)、米国に本部を置くイランの人権団体「人権活動家通信社(HRANA)」は、先月28日に始まったイランのデモで、同日まで少なくとも544人が死亡し、1万600人が逮捕されたと発表した。このうち483人はデモに参加した市民で、47人は軍人など治安兵力だという。 ノルウェーに本部を置く「イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)」は、この日までに確認された死亡者は192人だが、2千人以上が犠牲になった可能性があると伝えた。イラン政府が8日からインターネットや電話ネットワークを遮断したうえに、犠牲者数を公開しておらず、実際の死亡者規模は異なる可能性がある。これに先立ち、テヘランの一部の病院では、死亡者のほとんどが実弾に当たって死亡したことが確認されたという報道も出た。 イラン内の流血事態が激化したことを受け、米国は具体的な対応策を模索し始めた。トランプ大統領はこの日、専用機内で記者団に「事案を非常に深刻にとらえている」とし、「(軍も)いくつかの強力なオプションを考えている」と話した。イランとの対話の可能性もほのめかした。トランプ大統領は「イラン指導部から昨日交渉を望んでいるという電話連絡を受け」ており、会議を調整中だと明らかにした。その一方で「会議が開かれる前に我々が行動を取らなければならない可能性もある」と述べ、軍事介入に重きを置くような姿勢を見せた。トランプ政権は13日のハイレベル会議で具体案を議論する方針だという。 イラン内の経済危機が起爆剤となった今回のデモは、イランを統治してきた神政体制の終息、最高指導者のハメネイ師の退陣まで求めている。AFP通信によると、一部の市民はパーレビ王政時代のイラン国旗を振っているという。 イラン政府はデモが「統制」局面に入ったと主張した。アルジャジーラによると、イランのアッバス・アラグチ外相は12日、他国の外交官たちに会い「今や状況は完全に統制されている」とし、「デモが暴力的な流血事態へと変わり、トランプ政権が介入する口実を作った」と述べた。また「我々は戦争にも備えているが、対話にも用意ができている」とも話した。イラン政府は今回のデモが「暴動」であり、政府の鎮圧は「米国とシオニズム政権(イスラエル)に対抗したイランの国家的闘い」だと主張している。 チョン・ホソン、キム・ジフン記者、ワシントン/キム・ウォンチョル特派員 (お問い合わせ [email protected] )

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