杉並の執行官刺傷事件 住民が見た血まみれの現場と手錠かけられた男

東京都杉並区のアパートで15日午前10時過ぎ、立ち退きを求めて部屋を訪れた裁判所の執行官ら2人を刺したとして、住人の男(40)が殺人未遂容疑で逮捕された。アパートは閑静な住宅街にあるが、この日は多数の緊急車両が駆けつけ、周辺は騒然となった。 何が起きたのか、目撃者らが証言した。 近所の男性(83)は15日午前10時20分ごろ、現場のアパートからほど近い路上で、バッグを持ったままうつぶせに倒れているコート姿の男性を見た。お尻のあたりから出血しており、そばにいた人たちがタオルでおさえたり「大丈夫ですか」と声をかけたりしたが、動く様子はまったくない。 周りは血まみれになっており、「震えが止まらなかった」と目撃者の男性。周囲の人に何があったのか尋ねると「刺されたらしい」と言われ、事件だと知ったという。「住民も集まってかなり混乱した様子だった」と振り返る。 ■「AEDを貸してください」 同じころ、約100メートル離れた介護施設には、女性が血相を変えて「AED(自動体外式除細動器)を貸してください」と駆け込んできた。施設職員の男性(42)は「ただ事ではない」と思い、理由を聞かずにAEDを手渡した。 やがてサイレンを鳴らしたパトカーなどが到着。男性によると、現場アパートから北へ約500メートル離れた別の高齢者施設の前で、紺色の服を着て眼鏡をかけた男性が手錠を掛けられていた。暴れる様子はなかったという。 同じくこの様子を見ていた50代女性によると、容疑者とみられる男性を取り囲んでいた警察官たちは、「返り血を浴びていません」「身分証明書を持っていない」などと無線で連絡を取り合っていた。次々に応援の警察官が駆けつけ、最終的に男性の両脇を抱えてパトカーに乗せ、立ち去った。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加