「ヤミ金」を営んだ疑い 容疑者5人逮捕 約12億円の利益を得たか

1都2県で無登録の「ヤミ金」を営んだとして、神奈川県警は15日、埼玉県飯能市、無職平子将人容疑者(54)ら男5人を貸金業法違反(無登録営業)の疑いで逮捕し、発表した。県警は認否を明らかにしていない。 ほかに逮捕されたのは、東京都板橋区、アルバイト福内威司容疑者(51)ら。平子容疑者が主犯とみられ、福内容疑者は返済金の管理を担い、ほかの3人が客に電話をかけるなどしていたという。 生活経済課によると、5人の逮捕容疑は共謀して2024年1~9月、内閣総理大臣や各都道府県知事の登録を受けずに、30~50代の男女13人に36回にわたって計約106万円を貸し付けたというもの。都内や神奈川、埼玉両県内で部屋を借りて営業。秘匿性の高い通信アプリでやりとりをしていた。10年9月以降、延べ約9800人に現金を貸し付けて約12億円の利益を得たとみているという。 ■新たな手口を使ったか 5人は、闇金融の新たな手口として金融庁などが注意を呼びかけている「先払い買い取り現金化」の客などに貸し付けていた。これは利用者が所有する商品を先払いで買い取るとうたって利用者に代金を支払った後、「商品を発送しなかった」などとして利用者にキャンセル料を上乗せした高額な返金を求めるもので、利用者の手元に商品がないとわかったうえで、わざと買い取る場合が多いとされる。 5人は、この現金化をうたう業者のホームページに連絡先などを記入して申し込んだ人たちに対し、業者の買い取りが決まる前に電話をかけ、「お金を貸します」などと勧誘していたという。同課は、連絡先をどのように入手したかなど、業者との関係も調べている。 5人は不特定多数の滞納者に対し、返済金の引き出し役や運搬役をするよう依頼して、報酬として約1万円を支払い、返済に充てさせるなどしていたという。また、別の滞納者宅の玄関のドアに「金返せ」と書いた紙を貼らせたり、鍵穴に接着剤を入れたりするという嫌がらせもさせていたという。 23年10月、「多重債務で返済ができない」という匿名相談が県警にあった。県警は24年9月に関係先を家宅捜索し、犯罪グループに名簿を提供する「名簿屋」から入手した年金受給者や多重債務者の名簿など約1万人分を押収した。 同課は、5人が法定金利(20%)の約23~140倍で貸し付けていたとして出資法違反(超高金利)の疑いでも捜査している。(小林日和)

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