東京大医学部付属病院(東京都文京区)の医師による汚職事件が相次いだことを受け、同病院の田中栄院長が引責辞任することが27日、関係者への取材でわかった。東大の藤井輝夫総長が28日に記者会見を開き、発表する。 東大病院では、昨年11月に救急・集中治療科の松原全宏(たけひろ)被告が、メーカーから寄付金名目で賄賂を受け取ったとして警視庁に逮捕され、その後に起訴された。さらに今月24日には、大学院医学系研究科教授の佐藤伸一容疑者が、風俗などの高額接待を受けたとして警視庁に収賄容疑で逮捕された。佐藤容疑者の部下だった吉崎歩元特任准教授も、26日に同容疑で書類送検されている。佐藤容疑者の逮捕容疑は、付属病院の感覚・運動機能科診療部門皮膚科長時代の問題だった。 教職員による事件が相次いだことを受け、東大の藤井総長は25日、大学の公式ホームページに「極めて重いものと受け止め、厳正に対処する」などとするコメントを発表。28日には自ら記者会見を開いて、田中院長の辞任や、今後の大学としての対応などを発表する見込みだ。(増谷文生)