東京大医学部付属病院の医師による汚職事件が相次いだことを受け、東大の藤井輝夫総長が28日に記者会見した。「教育研究機関として社会の信頼を著しく失墜させた」などと述べ、30秒ほど頭を下げて謝罪した。 東大は、相次ぐ事件の責任を取り、病院の田中栄院長の辞任を27日に発表していた。 東大病院では、昨年11月に救急・集中治療科医師が、メーカーから寄付金名目で賄賂を受け取ったとして警視庁に逮捕され、その後に起訴された。 さらに今月24日、大学院医学系研究科教授が、風俗店などで接待を受けたとして警視庁に収賄容疑で逮捕。部下だった元特任准教授も同容疑で書類送検された。東大は28日、教授を懲戒解雇処分とし、発表した。 藤井総長は25日に大学ホームページにコメントを発表していた。国立大の教職員は「法令遵守(じゅんしゅ)だけにとどまらない高いレベルの倫理意識が求められる」と説明。昨年11月の医学部准教授に続いて2人目の逮捕者を出したことを「痛恨の極みであり、言語道断で、遺憾。極めて重いものと受け止め、厳正に対処する」とした。 また、大学として独自に調査を進めてきたものの、状況や経緯、処分などについて「十分な説明を尽くせていなかったことを深く反省している」と謝罪。調査を進めるなかで「教職員のコンプライアンス意識、民間資金の受け入れ・活用状況のチェック体制、事態を未然に防ぎ早期に察知する組織風土などにおける課題が具体的に明らかになった」と説明した。 そして、再発防止に向けた組織改革などに「不退転の決意で取り組んでいく」としていた。