警視庁のトップ・警視総監に23日に就任した筒井洋樹氏(56)が28日、朝日新聞の取材に応じた。課題や抱負を聞いた。 ――警視庁は全国警察にとってどんな存在か。 防犯カメラのリレー捜査など、警視庁には、先を見据えて新しい課題や難しい課題に率先して取り組み、結果を出してきた歴史と伝統がある。総監として、道府県警の参考になる捜査手法や施策を生み出すモメンタム(勢い)を作ったり、後押ししたりしていきたい。 ――「大川原化工機冤罪(えんざい)事件」をどう教訓にし、公安部を指導するか。 公安部はいま、再発防止に一生懸命取り組んでいる。前提として、担当の外事1課だけでなく、全ての公安部員が、緻密(ちみつ)かつ適正な捜査をしなければいけないと胸に刻み、魂を込めて再発防止策をやるべきだ。総監としてそうしたことを確認し、継続されることをフォローアップしたい。 ――匿名・流動型犯罪グループ(匿流)による事件が続く。検挙と抑止にどう取り組むか。 検挙、抑止両面で対策強化が必要だと思う。特に、指示役、中核的な人物の実態解明と検挙だ。26日に日本最大規模の違法スカウトグループの会長を逮捕したが、あのような取り組み。(昨年10月に)46道府県警から捜査員100人を集めた「匿流ターゲット取り締まりチーム(T3)」が今春、さらに100人増える。結果を出して都民の皆さんを安心させたい。匿流には色々な違法なビジネスモデルがあるので、壊すことに特に力を入れたい。 ――新宿・歌舞伎町の「トー横」に未成年や売春目的の女性が集まる問題について。 少年の規範意識が低下し、そういう脆弱(ぜいじゃく)性につけ込んで搾取する悪い大人が多くいるので、部門を問わず、排除する取り締まりをやっていく。また、少年は啓発が大事なので、東京都や文科省などと協力し、犯罪に巻き込まれたり非行に走ったりしないような環境を作りたい。