「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する「王将フードサービス」(京都市山科区)の社長だった大東隆行さん(当時72)を射殺したとして、殺人などの罪に問われた特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部、田中幸雄被告(59)の第4回公判が30日午前、京都地裁で始まった。検察側の証人として警察官が出廷し、犯行現場近くで見つかったたばこの吸い殻などについて語った。 起訴状などによると、田中被告は氏名不詳の人物らと共謀し、2013年12月19日午前5時46分ごろ、本社前の駐車場で大東さんの腹や胸を拳銃で撃ち、殺害したとされる。京都府警が現場近くで吸い殻2本を採集。吸い殻に付いた唾液(だえき)のDNA型が被告のものと一致したことなどから、逮捕、起訴された。 証人は、当時府警の捜査1課で吸い殻の燃え方などについて実況見分した警察官。地面にたたきつけてたばこを消すと、現場近くで採集された吸い殻と似た形状になると証言した。 裁判の焦点は被告による犯行かどうかで、被告は無罪を主張している。 第2回と第3回公判では、検察側の証人として府警の捜査員ら計12人が証言した。吸い殻が新しいものだったことや、DNA型鑑定に不備はなかったことなどを語った。 地裁によると、第10回の公判まで証人尋問があり、検察側30人超、弁護側1人の証人が出廷する予定。6月29日の第11回公判に論告求刑があり、判決は10月16日に言い渡される。(茶井祐輝)