【東京15区ルポ】中道・酒井菜摘氏VS維新・三次由梨香氏「区議仲間」「同じワーママ」ながらライバルに…最年少の自民・大空幸星氏は「相手候補は気にしていない」

候補者がマイクを握る街頭のすぐ脇を、別の候補の選挙カーが通り過ぎていく。その様子を横目に、通行人の男性がぽつりと漏らす。 「また衆院選だってんだから、かなわんよね」 東京15区(江東区)で衆議院議員選挙が行われるのは、この2年間で3度目となる。2024年、自民党の衆院議員で法務副大臣だった柿沢未途氏が江東区長選での公職選挙法違反疑惑で逮捕され議員辞職した(のちに、執行猶予付き有罪判決)。それを受け、同年4月に補欠選挙が行われたが、そのわずか半年後、石破茂内閣による解散で総選挙へと突入したためだ。 補選で初当選し、10月の総選挙でも勝利した中道改革連合の酒井菜摘氏(39)は、衆院議員歴1年10カ月にして早くも「3期目」に挑むことになる。2期目には4本の議員立法提案者に名を連ねたが、この解散ですべて廃案になった。酒井氏は言う。 「政策を進めるよりも選挙に奔走しなきゃいけなくなって、腰を据えて仕事をできないのは悔しいですよ。例えば去年は高額療養費の自己負担額値上げ凍結を勝ち取ることができましたけれど、また政府案が出されている。必ず国会に戻って、全身全霊で取り組んでいきます」 衆院議員になる前は、地元・江東区の区議を2期務めた。長く地元で活動していることもあって知名度は高く、演説中も何人もの人が足を止めて握手をし、声をかけていく。 酒井氏を応援しているという60代の女性は言う。 「ようやくまっとうな政治をしてくれる人が出てきてくれたと思って、期待しているんですよ。前の2人がひどかったから。国会でも頑張っているようだしね」 前の2人がひどかった……実はこの東京15区では、2017年の総選挙で勝った秋元司氏も統合型リゾート(IR)にからむ汚職事件で有罪(実刑)判決を受けている。地元選出の議員が2人続けて逮捕・起訴され有罪となったことに、有権者の怒りと失望は大きい。 今回東京15区には酒井氏の中道改革連合のほか、自民党、日本維新の会、国民民主党、参政党、減税日本・ゆうこく連合も候補を擁立した。ただ、酒井氏は過去2回の選挙も候補者乱立の激戦を競り勝っており、自信をのぞかせる。 「議員が逮捕されたり、選挙が繰り返されたりして怒りを覚える区民の気持ちはよくわかります。だからこそ、思いも実績もきちんと伝えて、私が先頭に立って頑張ります」

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