「+1」から始まる着信が…福山の29歳女性が300万円だまし取られた手口とは

警察官をかたる特殊詐欺で、現金300万円をだまし取られた広島県福山市の会社員女性(29)が取材に応じ、手口の実態を証言した。 昨年11月、自宅にいた女性のスマートフォンに「+1」から始まる国際電話の着信があった。電話口の男は神奈川県警を名乗り、「詐欺事件の押収品の中にあなた名義のカードが見つかった」と言ってきた。 身に覚えのない話に不安がこみ上げる。やりとりはLINE(ライン)のビデオ通話に替わり、警察手帳や逮捕状のようなものを見せられた。周囲に誰もいないことを確認するためだったのか、室内を360度映すことも要求された。 警視庁の警察官をかたる男も登場し、調査のため300万円を送金する必要があると言う。「事件に関係なければ手数料も含めて返金する」との説明に、「それで理不尽をただせるなら」と市内の金融機関に向かった。男に教えられた通りに「車の購入代金」と窓口で伝え、300万円の貯金を指定された口座に一括で振り込んだ。 一連のやりとりから解放され、ふとわれに返った。かかってきた電話番号にかけ直してもつながらず、消費生活センターに相談して詐欺と判明した。女性は「相手の話に流されるままだった。落ち着いて考えていれば、だまされなかったはず」と後悔を口にする。

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