特殊詐欺「ニセ警察」被害急増、25年に約22億円 北海道

北海道内で2025年に発生した特殊詐欺の被害額は、約27億6200万円に上り、前年から約20億円増えた。警察官などをかたり捜査名目で金をだまし取る「ニセ警察詐欺」の被害額が約21億9400万円(前年比約17億7300万円増)と全体の約8割を占め、道警は注意を呼びかけている。 道警組織犯罪対策企画課によると、特殊詐欺の認知件数は442件(同245件増)だった。ニセ警察詐欺は178件(同138件増)で認知件数、被害額とも25年から急増している。 ニセ警察詐欺は詐欺グループが警察官や検察官を名乗り、捜査の一環と称して金銭を要求するのが特徴だ。 例えば、「あなたの口座が犯罪に使われている」や「携帯電話が不正に契約された」と電話をかけ、「口座内の現金を確認する」と理由をつけて金の振り込みを求める。 「取り調べたいので、LINE(ライン)でやりとりをしましょう」と持ちかけ、ビデオ通話で偽造の警察手帳や逮捕状を見せ、「あなたは逮捕される」と不安をあおるケースもある。 パニック状態に陥れるのが常とう手段で、年代を問わず被害を受けている。 年明けも被害が続いている。旭川中央署によると、50代女性は京都府警の警察官を名乗る男に「口座がマネーロンダリングに使われている」「口座のお金を確認する必要がある」などと言われ、昨年末~1月5日、3回にわたって指定口座に6244万円を振り込み、だまし取られた。 道警組織犯罪対策企画課の担当者は「幅広い年代で被害が出ている。警察官が捜査名目で金銭の振り込みを要求することはない。不審な連絡は、すぐに最寄りの警察署に相談を」と呼びかけた。警察は相談専用電話「#9110」も設けている。【和田幸栞】

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