【02月03日 KOREA WAVE】国際金価格が史上最高値を更新するなか、韓国で金細工店の警戒感が一段と高まっている。金価格の急騰と歩調を合わせるように窃盗事件が相次ぎ、さらには強盗殺人まで発生。店主らは「毎日が緊張の連続」と口をそろえる。 最近の金細工店を狙った犯罪は韓国各地で確認されている。先月29日、釜山(プサン)では出入口を破壊して貴金属を盗んだ40代の男が逮捕された。23日には光州(クァンジュ)で、客を装って2店舗から盗みを働いた30代の男が検挙。15日には京畿道(キョンギド)富川(プチョン)で女性店主が死亡する強盗殺害事件も起きた。 さらに、ソウル・鍾路3街の貴金属街では、従業員だった30代男性が約10億ウォン相当の金4kgを持ち逃げし、警察が捜査に乗り出すなど、業界全体に緊張が広がっている。 背景にあるのは、天井知らずの金価格だ。韓国金取引所によると、先月30日時点の金1ドン(3.75g)の買い取り価格は105万9000ウォンで、前年12月30日(87万6000ウォン)比20.9%上昇。国際相場も先月29日に1オンス=5500ドルを初めて突破するなど高騰が続く。 店主たちは、来店の瞬間から気が抜けないという。鍾路3街で20年以上店を営む50代男性は「値上がりで以前より客への対応が神経質になった。試着を求められるとまず出入り口を確認し、陳列台には一度に複数置かない」と話す。 近隣の1階店舗で働く30代女性も「集積地は単独店より安全だが、それでも不安。一部を金メッキのサンプルに替えた」と明かす。 集積地から離れた街中の金細工店では不安はさらに大きい。ソウル市道峰区で40年続ける70代後半の店主は「ネックレス1本でも被害は数千万ウォン。若い客が入ると、つい身構えてしまう」と胸の内を語った。 専門家は、当面こうした犯罪が続くとみる。東国大学警察行政学科のイム・ジュンテ教授は「窃盗は財の価値と密接。金のように短期で価値が急騰すれば、犯罪の誘惑も増す。防犯カメラにより検挙されやすいと分かっていても、瞬間的判断で犯行に及ぶケースが繰り返される」と指摘する。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News