豪首相、イスラエル大統領訪問に反対する集会での衝突に「打ちのめされる思い」

【AFP=時事】オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は10日、最大都市シドニーで行われたイスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領の訪問に反対する集会でデモ隊と警察が衝突したことついて、「打ちのめされる思いだ」と述べた一方、抗議者に対する警察の対応を擁護した。 厳重な警備の下行われているヘルツォグ氏の4日間の訪問は、オーストラリアのユダヤ人コミュニティーの慰問が目的。2025年12月、ユダヤ教の祭典ハヌカを祝うためにシドニーのボンダイビーチに集まっていた人々が銃撃され、15人が死亡した。 衝突は9日夜、シドニー中心部の業務地区で、デモ隊が立ち入り禁止区域に進入するのを警察が阻止しようとして発生。警察はデモ隊やAFPを含むメディア関係者に対し、催涙スプレーを使用した。 衝突について尋ねられたアルバニージー氏は、地元ラジオで暴力を目の当たりにして「打ちのめされた」と語った。 「こうした光景は本来起きるべきではないと思う」「人々は平和的に意見を表明できるべきだが、行進を望むのであれば従うべきルートについて、警察は非常に明確に示していた」と述べた。 ニューサウスウェールズ州のクリス・ミンズ首相は、警察が「極めて困難な状況」に置かれていたと述べた。 抗議現場からほど近い場所では、ヘルツォグ氏が数千人の参加者とともに、12月14日の銃乱射事件の犠牲者を追悼する行事に参加していたと指摘した。 ミンズ氏は、デモ隊がその行事の近くを行進することが許されていれば、「大惨事」になっていただろうと語った。 ニューサウスウェールズ州警察は、集会で27人を逮捕し、そのうち10人は警察官への暴行容疑だったと発表し、群衆に対して催涙スプレーを使用したことを認めた。 一方で、シドニー市庁舎近くで礼拝していたイスラム教徒の男性たちが警察に押しのけられる様子を映した動画がSNSで拡散され、警察の対応に対する怒りが広がっている。 地元の緑の党の州議会議員アビゲイル・ボイド氏は、地元放送局ABCに対し、行進中に警察から危害を加えられたと語り、首にコルセットを着けた自撮り写真をSNSに投稿。「この州で警察がここまでのことをするとは思っていなかった。本当にショックを受けている」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

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