軍事攻撃を検討するトランプ、イランでは「3万3万2000人が殺害された」と主張

ドナルド・トランプ大統領は米国時間2月20日、出典を示さないまま、イランでは同国政府に対する最近の抗議行動時に3万2000人が殺害されたと述べた。これは他の推計より多い数字であり、トランプはイランに対する軍事攻撃をちらつかせている。 「比較的短期間で3万2000人が殺害された」とトランプは記者団に語り、「イラン国民に深く同情している」と述べた。 ワシントンD.C.に拠点を置く非政府組織のHuman Rights Activists News Agencyは、米国時間2月15日時点の死者数を7015人と推計し、さらに1万1744人の死亡について審査中だと指摘した。 CBSニュースは先月、イラン国内のほぼ全面的なインターネット遮断が数週間続く中、イラン国内にいる人物を含む2つの情報源を引用し、抗議行動で最大2万人が殺害された可能性があると報じた。 ガーディアン紙によると、イラン国外を拠点とする医師らの推計では、死者数は3万3000人以上に上る可能性があるという。 イラン政府は現地時間1月21日時点で死者数は3117人だと発表している。 イラン政府に反対するニュースネットワークIran Internationalは、先月下旬時点で死者は3万6500人を超えると推計した。 ■抗議者が殺害されれば攻撃するとトランプは警告していた イランで抗議行動が始まって間もなく、トランプはTruth Socialへの投稿で「こちらは装填済みで、いつでも行ける」と述べ、米国の軍事的対応を示唆してイランを威嚇した。トランプその数日後、石油業界幹部との会合で、イランが「過去のように人々を殺し始めたら」米国は介入すると述べている。トランプは、この脅しは「地上軍の投入を意味しないが、痛いところを非常に強く叩くことを意味する」と強調した。トランプは1月中旬に「殺害は止まった」と主張したが、死者は増え続け、米国は行動を起こさなかった。 トランプはまた、イラン政府によるデモ参加者の正式な処刑を阻止したという主張を繰り返した。イランが837人を絞首刑にする計画だったが、トランプが直接的な軍事対応を警告した後に中止したと主張している。イランのモハマド・モワヘディ最高検察官は先月、トランプの主張を否定し、国営メディアに対し「その主張は完全な虚偽であり、そのような数は存在せず、司法がそのような決定を下した事実もない」と述べた。 Human Rights Activists News Agencyによれば、2月15日時点でイランで行われた逮捕者数は5万3522人におよぶという。 昨年、イランの核施設に対する攻撃を承認したものの限定的な成功にとどまったトランプは、最近イランへの軍事介入を再検討している。アリ・ハメネイ師率いる政権に対するデモは、イラン・リアルが史上最安値に暴落し、食料価格高騰への懸念が急激に高まったことがきっかけとなった。 米国とイランは今月、ジュネーブで核協議を行っており、イラン代表団を率いるアッバス・アラグチは今週、イラン国営メディアに対し「合意に向けた道筋は始まったが、すぐには到達しないだろう」と語った。複数の報道機関によると、トランプは必要に応じてイランを核合意に追い込むため、初期段階の限定的な攻撃を検討しているという。

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