Bart Meijer Bart Biesemans [ハーグ 23日 ロイター] – 国際刑事裁判所(ICC)の検察官は23日、人道に対する罪で逮捕したフィリピンのドゥテルテ前大統領(80)について、在任中に実施した薬物犯罪対策における数千人の殺害で「中心的」な役割を果たしたとして、公判に進むよう求めた。 検察官は公判前審理の冒頭で「ドゥテルテ氏の『麻薬戦争』は数千人の市民殺害につながり、多くは子どもだった」と指摘。「同氏は責任を問われなければならず、本件は公判に進むべきだ」と述べた。 ドゥテルテ氏の弁護人は、訴追は政治的動機によるものだと主張。「(ドゥテルテ氏は)全面的に無実を主張している」とし、取り下げを求めた。 ドゥテルテ氏は2016─22年に大統領を務め、昨年3月に逮捕されハーグに移送された。 検察は同氏が麻薬の密売人や使用者を殺害する部隊を創設し、資金と武器を提供したとしている。 一方、ドゥテルテ氏は警察に自衛目的でのみ殺害を指示したとし、薬物犯罪対策の正当性を常に主張してきた。 審理は27日まで行われ、判事は公判に進む十分な証拠があるかどうかを60日以内に判断する。